物件検討資料

ラベイユ麻布十番 3F-A
ヘッドスパ転用・給排水概略検討

美容皮膚科の既存内装を残し、4個室で水を使う場合の配管方法と概算施工費。

概略結論採用案は1つ:4室ポンプ圧送+各室の点検式収納

ポンプは排水方法、点検式収納は機器を隠す箱。二者択一ではなくセットで使う。

概算施工費(税別)1,200〜2,100万円4台機器を含む・現地未調査
区画93.89㎡ / 28.40坪
既存設備給水32A・排水100A×2
計画ヘッドスパ4台
概算精度±30〜40%

1

今回採用する構成は、これ1つ

「ポンプ圧送」と「点検式収納」を組み合わせます。ポンプで排水を天井へ送り、そのポンプを各個室の点検できる収納内に隠します。

採用案|この構成で見積する

4室ポンプ圧送+各室の点検式収納

床・廊下のかさ上げなし

ヘッドスパ台横の点検式収納内に排水ポンプを設置し、細い圧送管を壁から天井へ上げる設備断面イメージ
説明のため収納扉を開けた状態。営業中はポンプ・タンク・短い排水管を扉の中に隠す。
① 台からポンプまで数十cmの短い自然排水。台座・収納内だけで勾配を取る。
② 個室内のポンプ排水を一時的に受け、細い圧送管へ送り出す。
③ 天井内の配管圧送排水・給水・給湯を天井経由で既存水回りへ通す。
④ 点検式収納ポンプを隠す扉付き収納。故障・毛詰まり時に開けて整備する。

重要:ポンプ圧送と点検式収納のどちらかを選ぶのではありません。 ポンプ圧送を採用し、そのポンプを点検式収納に納めます。

※ 画像は実際の物件写真を空間参考にした設備概念図です。配管径、箱寸法、ポンプ機種、 通路幅は現地実測と設備計算で確定します。

2

既存図面から分かったこと

重力排水では既存100A接続点までの落差が足りません。ポンプから天井経由で既存排水付近まで圧送できるかを確認します。

FL = SL + 50

50A排水管自体より浅く、長距離の勾配排水を床内に隠すことはできない。

既存水回り +150

トイレ・バックヤードの床が高く、排水接続先として有利。

床上配管が原則

貸方基準でスラブはつり・スラブ内配管は禁止。点検可能な床上配管へ。

100A立上りあり

既存立上りを利用できれば、共用部や下階へ新規貫通せずに済む。

3

採用する配管計画

各個室に点検可能なポンプ収納を設け、圧送排水・給水・給湯は天井内へ。この1案を基本計画とします。

採用案

4室個別ポンプ+点検式収納+天井内圧送

この1案で検討
既存クリニック平面図にポンプ圧送排水と天井内給水ルートを重ねた概略図
紫破線:天井内の圧送排水 / 青:天井内給水・給湯 / P:各室の点検可能な排水ポンプ

長所 勾配不足と床レベルの制約を切り離せる。

注意 毛詰まり、騒音、停電、満水時の溢水対策が必要。

納まり 台からポンプまでの短い配管だけ、機器台座・収納内で勾配を取る。

4

概算施工費

4個室・既存間仕切りと天井を活用・スラブ工事なしの前提。 現地未調査のため精度は±30〜40%です。

工事項目概算前提・範囲
現地調査・設備設計・申請図80〜150万円床レベル測量、配管調査、設備図、防水区画図、管理会社協議
既存解体・復旧50〜100万円点検口、局所床・壁開口、既存造作の復旧。全面解体なし
給水・給湯幹線80〜150万円4台分の分岐、止水栓、保温、天井内または配管ボックス内
圧送排水・ポンプ 4室分180〜360万円ヘア対応機器、受けタンク、逆止弁、満水警報、天井内圧送配管
既存排水への接続・配管整理50〜100万円既存100A付近での放流、通気・清掃口、局所的な重力排水
局所防水・漏水対策70〜140万円各台の防水受け、壁立上り、漏水センサー、止水区分
給湯設備120〜250万円同時使用4台を想定。既存能力次第で大きく変動
電気・換気・消防調整50〜120万円各ポンプ専用電源、警報、軽微な感知器・換気調整
ヘッドスパ台 4台215〜440万円本体の参考価格帯。運搬・設置・オプションは別途
造作・仕上げ復旧80〜180万円配管を隠すベンチ・収納、壁床の補修、サイン調整
現場経費・予備費150〜300万円夜間制約、搬入、養生、見積前の不確定要素を含む

5

契約前に、ここまで確認する

最初の4項目でポンプ機種・台座寸法と工事費の大半が決まります。非破壊調査で進められます。

01

立上りを開ける

既存トイレ・バックヤードの点検口から、100A排水と32A給水の位置・管底・使用可否を確認。

02

ポンプ設置寸法を測る

各ヘッドスパ台の横・背面収納と天井内ルートを実測。機器直近の短い自然流下部分だけで必要勾配が取れるか確認。

03

管内を確認

管内カメラと通水試験で詰まり・漏水・臭気・勾配不良を確認。現状有姿の責任分界も記録。

04

同時流量を計算

予定機種、1台あたり流量、同時使用率から給水・給湯・排水能力を計算。

05

貸主承認を取る

給排水設備図、防水区画図、断面詳細、機器表、B/C工事区分を提出し書面承認。

06

保健所へ事前相談

平面図とサービス内容を持参し、美容所該当性、流水式洗髪器、消毒設備等を着工前に確認。

6

管理会社への質問票

そのままメールや現地打合せに使える形にしています。

  1. Q1

    3F-Aの給水32A・排水100A×2は、現況のどの位置・高さにあり、すべて使用可能ですか。

  2. Q2

    既存クリニックの給排水竣工図、改修履歴、漏水・詰まり履歴を開示できますか。

  3. Q3

    各個室の排水ポンプ、天井内の圧送排水管、満水警報と漏水センサーは承認対象になりますか。

  4. Q4

    ヘッドスパ台まわりの防水範囲、壁立上り、床排水、漏水センサーに指定仕様はありますか。

  5. Q5

    防火区画貫通、給湯器増設、電気容量変更のB工事範囲と指定業者を教えてください。

  6. Q6

    工事前提出図書と審査期間、工事可能時間、騒音工事の制約を教えてください。

設備業者への依頼文「床全面のかさ上げなし、スラブはつりなし、既存内装を最大限利用。 4室それぞれにヘア対応の排水ポンプと満水警報を設け、圧送排水・給水・給湯を 天井経由とする案を第一案として見積してください。各台からポンプまでの必要最小限の 台座寸法と、既存100Aへの放流方法も図示してください。」

7

参照資料と留意事項

提供図面

  • A-031 3階平面図(竣工図)
  • C工事内装図 ラベイユ麻布十番3F-A
  • M-012-1002 3階衛生設備
  • M-031-1002 3階換気設備
  • 内装工事貸方基準 3F-A用 26.7.3

公開情報

本ページは提供図面に基づく概略検討です。施工図、設備容量計算、構造判定、 防水保証、法令適合判定、貸主承認を代替しません。施工前に設備設計者、 管理会社、みなと保健所へ確認してください。